1300年前の一対の仏像が再会、観音像と勢至像

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筒井次郎
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 大津市の真光寺(しんこうじ)が所蔵する観音菩薩(ぼさつ)立像(りゅうぞう)(国重要文化財)と、東京の個人が所有する勢至(せいし)菩薩立像。元は阿弥陀像の両脇にある一対の仏像だったらしいことがわかった。

 大津市歴史博物館が9日、発表した。いずれも奈良時代の作とみられ、学芸員は「1300年前の二つの仏像が現代に再会したのは奇跡的だ」と驚く。

 両像はともに銅造で、高さは観音像が27・2センチ、勢至像は26・8センチ。像の成分を調べると、銅の含有量は観音像が95・7%、勢至像が96・0%だった。混ざっていた錫(すず)や鉛などの量もほぼ同じだった。

 上半身が裸で下半身は裙(くん)(巻きスカート)をまとう▽上半身を反らせている▽後頭部の髪束(かみたば)が似た模様になっているなど、形状に共通点も多い。手の上げ下げと前頭部の宝冠の模様以外はそっくりだ。

 こうした点を踏まえ、博物館は「両像は同じ時期に同じ工房で造られたと考えられる」と判断した。手の上げ下げや腰のひねりが逆であることから、両像は左右で対になっていたとみられる。阿弥陀像を中心に、向かって右に観音像、左に勢至像が両脇侍(りょうきょうじ)像として並ぶ「阿弥陀三尊像」が想定できるという。

 今回の発見は3月下旬、観音…

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