女神連想する能衣装で「沖宮」再演 自然への畏敬を思う

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 今月12日に京都・金剛能楽堂で「沖宮(おきのみや)」公演が行われます。東日本大震災をきっかけに、作家・石牟礼道子さんが原作を書き、祖母・志村ふくみが能衣裳(いしょう)を監修した新作能です。2018年に初演し、今回は2度目の公演となります。

 原作の舞台は17世紀の天草・島原の乱の後の天草下島の村です。日照りが続いた村では、雨乞いのために人柱として孤児のあやという幼女を雨の神の竜神に差し出すことにします。村人たちはあやのために美しい緋(ひ)色の衣を作ります。雨乞いの儀式の日、あやは彼岸花で飾られた小舟に乗せられて沖へと流されます。はるか彼方(かなた)に見えなくなったとき、突然稲妻が光ったかと思うと竜神が現れ、あやは海中へ投げ出されます。そのとき、亡霊となった天草四郎があやを導いて、海底の沖宮へと道行きをするというお話です。

 初演では雨の神であり、父性…

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