真価問われる2期目の課題は… グテーレス国連事務総長

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ニューヨーク=藤原学思
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 今年末に任期が切れるアントニオ・グテーレス国連事務総長(72)の続投が8日、決まった。安全保障理事会が全会一致で推薦する決議を採択した。多国間主義の揺らぎが目立つ中、2026年末までとなる2期目にどのような成果を残すのか、真価が問われる。

 事務総長は2期10年務めるのが慣例。加盟国の推薦を受けた正式な候補は今回、グテーレス氏以外におらず、常任理事国の米国、英国、フランス、ロシア、中国も拒否権を行使しなかった。18日に193カ国で構成される総会が投票を行い、続投が確定する。

 今月の安保理議長を務めるエストニアのユルゲンソン国連大使はグテーレス氏について、「誰とでも話せる橋渡し役だ」と評価。「(1期目の)5年間でそのポストにふさわしいと証明してきた」と語った。

 ある欧州の外交官は、気候変動対策と新型コロナウイルス対応を称賛。ともにグテーレス氏が力を入れている分野で、「国連組織としての強みを見せてくれた」と話す。一方、現在の国連について「米国と中国の調停の場というよりも、対立の場になっている」と指摘。2期目はより積極的に、各国間に対話を促してほしいとも述べた。

 国際人権団体ヒューマン・ラ…

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