「五輪は特別か?」聖火イベントに児童招待、教員ら困惑

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編集委員・氏岡真弓
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 東京都東村山市で7月に予定されている聖火リレーのイベントに、市が市内の小中学生を招こうとしている。市は「強制ではない」としているが、会場のハンセン病国立療養所多磨全生園」はいま、新型コロナウイルス感染対策のため、人権学習で毎年訪れている児童らの受け入れも取りやめており、教員からは「なぜ五輪だけ例外なのか」と声が上がる。

 同市では7月13日に東京五輪聖火リレーがある。大会組織委員会は同日午後4時半~7時半、聖火の到着を祝う式典を同園で開く予定だ。

 市地域創生部によると、当初は式典に2千~3千人を招く計画だったが、コロナ禍で半数に絞り、5月31日には市内22の小中学校長に、式典に出席する児童生徒を各校2人とその保護者を選ぶよう求めた。同部は「聖火到着をともに迎え、笑顔を届けるとともに、人権の大切さや共生社会の実現について考える機会に」としている。

 ただ、学校関係者から戸惑いの声が相次いだ。

 ある中学校長は「校長間でも『厳しい、どうする、どうする』となった」と明かす。この校長はイベントが放課後の催しに当たるため、「参加するかは保護者の判断。一生に1度のことと希望する親子もいるだろう」と全校生徒に通知。18人が申し込み、抽選で決める予定という。

 ある小学校も「市からの依頼…

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