風間杜夫「屈折した青春時代」 72歳で初テント芝居

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聞き手・井上秀樹

拡大する写真・図版風間杜夫=山本倫子撮影

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 風間杜夫、俳優、72歳。このたび、新宿梁山泊公演「ベンガルの虎」(唐十郎作、金守珍演出)で、初めてテント芝居に出ることになった。菊田一夫演劇賞大賞を受賞したベテランが、昭和感漂う東京都内の稽古場で、アングラ芝居や演劇への思いを吐露した。

唐作品では通用しない顔

 ――出演の経緯を。

 2019年にシアターコクーンで金さんの演出で「唐版風の又三郎」に出演しまして。そのときの金さんの演出ぶりにひどく感銘を受けまして。じゃあホームグラウンドのテントにぜひ出たいと。僕から申し入れた話なんです。

 金さんは、実に明確に図面を持ってらして、揺るぎないというか、ぶれない。これはつか(こうへい)さんのときもそう感じたんですけど、まず役者を際立たせ、そして唐戯曲を立ち上げる。スペクタクルっていうんですかね、セットの使い方、音楽の使い方、照明も含めて、非常にアクティブと言いますか。僕は唐戯曲ってのを初めて「風の又三郎」で知ったんですけど、唐さんの世界を現実化する、その演出力に非常に感銘を受けたんです。

 ――「風の又三郎」「ベンガルの虎」は初演の紅テントで見ましたか。

 見てないです。僕が見たのは…

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