一審無罪の差し戻し審で懲役7年の判決 養女と性交の罪

布田一樹
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 自宅で養女と性交したとして、監護者性交等罪に問われた福岡県の男(39)の差し戻し審で、福岡地裁(柴田寿宏裁判長)は9日、懲役7年(求刑懲役9年)の実刑判決を言い渡した。被告側は即日控訴した。

 判決によると、男は2018年1月31日~2月12日、生活全般の面倒をみるなど監護者としての影響力に乗じて、同居する養女(当時14)と性交した。

 争点となった養女の供述の信用性について、判決は、知的発達の程度を踏まえると「相応の具体性がある」と判断。無罪を訴えた被告側の主張を退けた。

 19年7月の一審・福岡地裁判決は、養女の供述の信用性に疑いがあるとして無罪を言い渡したが、20年3月の二審・福岡高裁判決は「被害による精神的後遺症などの影響でうまく供述できなかった可能性にも留意すべきだ」と指摘。供述を適切に評価するための審理が不足しているとして、審理を地裁に差し戻した。

 被告は高裁判決を不服として上告したが、最高裁は20年9月に退けた。(布田一樹)