クマの親子が紀美野町観光 絵本風パンフ

国方萌乃
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 クマの親子がドライブしながら和歌山県紀美野町をめぐる、絵本仕立ての観光パンフレット「紀美野町へしゅっぱつ!」を同町観光協会が作った。文字は少なく、ほぼ写真とイラストだけ。紀美野の「イメージ」を伝えることを重視したという。

 パンフレットは、A4判20ページのフルカラー。クマの「くまくん」一家4人が車で出発するところから始まる。

 一家はまず、「のかみふれあい公園」(同町西野)へ。芝生が広がる公園の写真と共に、4人が滑り台などの大型遊具を見てはしゃぐ姿が描かれている。昼食を食べるシーンでは、町内に実在する飲食店のピザやジェラートの写真が並ぶ。

 「生石高原」(同町中田)で、夕日に照らされ黄金色に輝くススキを観賞したり、「みさと天文台」(同町松ケ峯)で満天の星に「わぁー」と歓声をあげたり。一家は紀美野を堪能した後、最後のページで「また来ようね」と帰路につく。

 協会が以前、町内を訪れた観光客にアンケートしたところ、多くの人が目当てのパン屋など1カ所だけの訪問で終わらせ、町内の他の観光地をめぐっていない実態がわかった。紀美野の色んな魅力をアピールしたいが、今は観光客側がスマホで何でも検索できる時代だ。

 協会事務局の松本信之さんは「詳細な情報を詰め込むより、おいしい食事、美しい夜空など、いいイメージを伝えることに特化した」と話す。

 クマの親子のイラストは、和歌山市在住の絵本作家・のしさやかさんが担当した。かわいい絵が好評で、配布を始めた3月以降、県外の人から協会に「送ってくれないか」との問い合わせもきているという。

 パンフレットは同町役場や和歌山駅地下の観光交流センターなどで入手できる。問い合わせは協会(073・488・2611)。(国方萌乃)