世界遺産めざし松江など3市長、文科副大臣と会談

大村治郎
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 【島根】近世城郭天守群の世界文化遺産登録をめざす松江市松本市長野県)、犬山市愛知県)の各市長が9日、丹羽秀樹・文部科学副大臣とオンラインで会談し、活動への支援を依頼した。

 会談したのは、松江市の上定昭仁市長、松本市の臥雲義尚(がうんよしなお)市長、犬山市の山田拓郎市長。3市はいずれも国宝の天守を持ち、2016年、「近世城郭群世界遺産登録推進会議準備会」を発足。近世城郭天守群として一体的にユネスコ国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録されることをめざし、共同研究を進めている。

 山田市長が「天守が時代の変遷とともにどう進化したかを複数の城で捉えたほうが、より城の価値を世界に発信できるのではないか」と趣旨を説明。これに対して丹羽副大臣は「3市が連携して世界遺産登録に向けた調査研究をしていることに敬意を表する」と述べた。

 今年3月、世界遺産の国内候補である暫定リスト見直しの方向が示されたことから、臥雲市長は「千載一遇のチャンス。この1年ぐらいの間にすべてをぶつけるつもりで取り組みたい」と話した。上定市長は「城郭天守は戦国の乱世から太平の世に移り変わっていく時にできた、時代を象徴するものとして文化的価値が高い。3市一体で世界遺産登録に向けて力を合わせていきたい」と述べた。

 登録にはまず国内候補として暫定リストに入ることが必要。国内では国宝・姫路城兵庫県)が世界遺産に登録済みで、国宝・彦根城滋賀県)はすでに暫定リストに入っている。(大村治郎)