余命宣告、体が動かなくなろうとも 刑務所を訪ね続けた

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編集委員・中島隆
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 日本でいちばん元受刑者を雇う会社。そう呼ばれている建設会社が札幌にあります。「北洋建設」。そこの3代目、小澤輝真(てるまさ)さん(46)は社長になってからの7年間、受刑者の採用面接のため、各地の刑務所を100回を超えて訪ねてきました。飛行機に乗って大阪にも4回。でも、もう大阪に来ることはなさそうです。なぜなら……。

 4月13日、小澤さんから記者のところに、こんなメールが来た。

 「宮城刑務所で18年のものの面すぇつがあります」

 仙台にある宮城刑務所で18年の刑期をまもなく終える人の面接がある、という意味だ。

 小澤さんは全国の刑務所で受刑者と面接、出所後に雇ってきた。秘書や世話をしてくれる妻らとの刑務所までの旅費、出所者の札幌までの交通費など、すべて小澤さんが私財を投じてまかなった。

 これまでに採用したのは500人を超えるが、多くの場合、辞めてしまう。けれど、小澤さんは刑務所を訪ねつづけた。彼に嘆いている暇はないのだ。

 脊髄(せきずい)小脳変性症…

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