球宴投票1位に「間違いです」 オリ19歳Gから13K

佐藤祐生
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(9日、プロ野球交流戦 オリックス3―1巨人)

 七回、オリックスの宮城大弥(ひろや)は先頭から2者連続で見逃しの三振を奪った。安打は1本も許していない。無安打無得点への期待がより高まった矢先、落とし穴があった。打席に迎えた岡本和真を追い込みながら、左翼席に運ばれた。「もっと大胆にいけばよかった」と悔やんだ。

 偉業こそ断たれたものの、19歳の左腕はセ・リーグ王者を圧倒した。右打者の内角を突く直球と食い込ませるスライダーでまともな打撃をさせない。150キロ近い直球から90キロ台のカーブで緩急もきかせた。六回までの走者は四球の1人のみ。七回を投げ、自己最多となる13三振を奪った。

 前回登板は5回2失点で今季初黒星を喫し、「先頭を出して点を取られた」と反省した。リズムやバランスなどを整えるため丹念にキャッチボールをして調整し、先頭を出さない意識でマウンドに上がった。「巨人という強いイメージのある相手に自分の投球ができた」。4月22日を最後に無観客が続いていた本拠にはこのカードからファンが戻った。十分にワクワクさせる99球だった。

 オールスターのファン投票中間発表(9日現在)では、パ・リーグの先発投手部門で4万8086票を集め、4万3033票の楽天・田中将大を抑えて1位に立つ。「間違いです。いてはいけないところに入っちゃっている気がする」。そう謙遜するが、6勝目を挙げ、チームを交流戦3位タイに押し上げた。力も人気もぐいぐい伸びる。(佐藤祐生)

 中嶋監督(オ) 「(宮城は)どんな場面でも自分の球を投げられるのが強み。期待以上とも言えるし、まだまだできるとも思う」

 宗(オ) 一回に自己最多に並ぶ第5号の先制ソロ。「結果的に本塁打になるだけ。うれしいけど、謙虚に積み重ねていけたら」