ビニール傘を再利用 目指すは「将来なくなるブランド」

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小林直子
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 突然の雨で買ったビニール傘。捨てる方法が分からず、何本もため込んでいませんか――。廃棄予定のビニール傘を回収し、バッグや帽子などのファッションアイテムとして生まれ変わらせるブランドが注目を集めている。廃棄問題について考えるきっかけにしたいという狙いがあるが、将来的に目指すのは「10年後になくなるブランド」という。

 リサイクル品の企画開発を手がける「モンドデザイン」(東京都港区)は昨年4月、ビニール傘を再利用したバッグを製造・販売するブランド「PLASTICITY(プラスティシティ)」を立ち上げた。同社の堀池洋平代表(40)は「どこでも手軽に買える一方で、雨や台風の後に路上に散乱するビニール傘がずっと気になっていた」と話す。

 国内で消費されるビニール傘は年間約8千万本にのぼるという。同ブランドでは、駅や商業施設などで廃棄される予定だったビニール傘を回収。ビニール部分を取り外して洗浄し、4~6枚重ねて圧着したものを生地として使う。傘の分解や圧着、縫製作業はそれぞれ都内や関東地方の町工場の協力を得て、熟練した職人が担っている。生地に使わない骨組みも捨てずに別の回収業者らに持ち込み、再利用してもらっている。

 製品は雨に強く、泥の上に置…

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