バイデン大統領「米国は戻ってきた」 G7の結束を強調

コーンウォール=高野遼
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 バイデン米大統領は9日、11日に開幕する主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出席するため開催地の英国に到着した。到着後のスピーチで、バイデン氏は「米国が戻ってきたということを明確にする」と語り、民主主義国が結束して課題に立ち向かう重要性を訴えた。

 バイデン氏は9日、米国を出発前に取材に応じ、G7サミットに向けて「同盟関係を強化し、(ロシアの)プーチン大統領と中国に対し、欧州と米国が緊密であると明確にする」と狙いを語った。

 G7サミットでは、存在感を増す中国への対応が大きな焦点となる。バイデン氏は英国のミルデンホール基地に到着後にスピーチし、「我々の同盟は強圧的に構築されたものでも、脅しによって維持されたものでもない。民主的な理想に基づいている」と民主主義の強みを強調。バイデン氏が「専制主義国」と位置づける中国やロシアに対抗し、G7では結束して発展途上国へのインフラ支援やサイバー空間における民主的な規範づくりなどに取り組む意向を示した。

 G7サミットはトランプ前大統領の任期中、米国と他6カ国との間で溝が目立ち、その存在意義を疑問視する声も出ていた。バイデン政権はG7をはじめとする多国間協調の枠組みを重視しており、欧州各国は歓迎する姿勢を示している。(コーンウォール=高野遼)

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    鵜飼啓
    (朝日新聞オピニオン編集長代理=国際)
    2021年6月10日18時1分 投稿

    【視点】2018年にカナダ・シャルルボワで開かれたG7サミットを現地で取材しました。当時はトランプ米大統領が保護的な通商政策で各国と対立し、G6+1などと言われていました。このサミットでは、座って腕組みするトランプ大統領を各国首脳が取り囲み、ドイツ

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    駒木明義
    (朝日新聞論説委員=ロシア、国際関係)
    2021年6月10日12時34分 投稿

    【視点】バイデン米大統領は、G7サミットへの出発を前に、その狙いについて「プーチン大統領と中国に対し、欧州と米国が緊密であると明確にする」と述べました。ここで「ロシア」と言わずに「プーチン大統領」と言い、「習近平主席」と言わずに「中国」と言っている