IOC、「選手らのワクチン接種率は8割超」 東京五輪

ロンドン=遠田寛生
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 国際オリンピック委員会(IOC)のクリストフ・デュビ五輪統括部長は9日、今夏の東京オリンピック(五輪)時に選手村に入る選手らの新型コロナウイルスワクチン接種率について、80%を超える見通しになったと明らかにした。理事会後の記者会見で「この前は74%ぐらいと言っていたが、今は80%を超えた。今後も呼びかける努力を続けていく」と話した。

 東京大会に参加する選手や関係者の行動ルールをまとめた「プレーブック」については、最終版を来週中に公表する意向を示した。今後の感染状況によっては大会前まで細かく項目を追加するとしている。デュビ統括部長は「様々な分野の専門家たちと一緒に取り組んできた。(内容には)自信がある」と語った。

 一部の専門家らがプレーブックの感染対策が不十分と指摘したことに対しては、真っ向から反論。「いくつもの指摘は初版を見て出されたものであり、(4月に出した)第2版で答えが出ているものも多い」。最終版では競技別のルールや詳細な検査体制などを示すという。

 発行後に懸念が生じた場合は改めて対策を検討する可能性も示唆。「すでに出ている批判や指摘、提言で、我々が目を通していないものはない。我々の専門家だけでなく、どの専門家が指摘しても、我々は必ず調べて方法を見つけていく」

 今月29日に選考期限を迎える大会の出場選手に関しては、全体の76%(約8500人)が確定したと説明。このほか約20%は競技内のランキングで出場選手を決めるため、選考会をへて五輪切符を目指す選手は残り4%ほどになった。

 また、IOCのトーマス・バッハ会長が表明した競技会場や選手村の医療スタッフの支援の件でも進展がみられた。医事部長のネットワークなどを使って呼びかけたところ、世界のスポーツドクターらが協力する意向を示しているという。具体的な数字はこれから詰めていくものの、大会組織委員会の要望に応えられる自信を示していた。(ロンドン=遠田寛生)