コロナ禍でも運動を 児童300人規模の筋力調査で懸念

木村俊介
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 汗をかいたり息切れしたりするくらいの運動を1日1時間以上で週5日以上していない児童は、している児童に比べて腕や足の筋肉量が少ないことを、愛知県三河青い鳥医療療育センター(同県岡崎市)と名古屋大の研究チームが発表した。

 300人規模の児童に対する実測で明らかにした。新型コロナウイルスによって運動時間が減っている状況は、児童たちの将来に影響があると指摘する。

 チームは2018年1月~19年12月に運動器健診に参加した岡崎市の二つの小学校の1~6年340人を対象に、「1日1時間以上で週5日以上」という推奨される運動をしていた児童153人(男児83人、女児70人)と、していない児童187人(男児82人、女児105人)に分け、筋肉量や身体機能などの関連を分析した。

 その結果、していない児童は、腕や足の筋肉量が少ないことが判明。バランス機能や歩き方などが悪い傾向も明らかになったという。

 「筋肉が付いておらず、体力が低下したまま成長すると、将来、介護状態になるといったリスクが高まる」と、調査をした理学療法士伊藤忠・同センター動作解析専任研究員(保健医療学)は指摘する。

 コロナ禍の緊急事態宣言などによって自宅で過ごす生活になり、深刻さが増していると考えられるという。「外出しないことで肥満や、バランス機能の低下といったことが起き、筋力にも影響する。感染対策をしつつ屋外などで運動できるよう、学校や家庭で工夫をしていただきたい」と話す。

 この結果について、科学誌プロスワンに論文(https://doi.org/10.1371/journal.pone.0251025別ウインドウで開きます)が掲載された。(木村俊介)