G7前に「米国は戻ってきた」 ワクチン寄付計画も発表

新型コロナウイルス

コーンウォール=高野遼
[PR]

 主要7カ国首脳会議(G7サミット)に参加するためバイデン米大統領が9日、初の外遊で訪英し、「米国が戻ってきたということを明確にする」と宣言した。会議ではコロナ対策が主要議題になるなか、バイデン政権は10日、新型コロナワクチン5億回分を世界の国々に寄付する方針を公表。民主主義国の結束をリードする姿勢を示した。

 声明によると、ワクチンはファイザー製で、低所得国など92カ国とアフリカ連合が寄付の対象だという。8月に輸送を開始し、年内に2億回分、来年前半に残りの3億回分を各国に届ける計画としている。バイデン政権は「歴史的な行動だ」とし、「1カ国によるワクチンの譲渡では最多だ」と強調。バイデン氏は他の民主主義国にもワクチン供給で貢献するように求めるという。

 世界では先進国と途上国との間でワクチン供給の格差が広がる一方、供給不足の解消に向けて中国やロシア製のワクチンも存在感を高めている。今回、G7サミット開幕のタイミングで大規模な取り組みを発表することで、感染対策を主導することを印象付ける狙いがある。

 米国によるワクチン寄付について、サリバン大統領補佐官は9日、感染収束への貢献などに加えて「(バイデン氏は)民主主義国が世界中の人々に解決策を提供できると示したい」と狙いを語った。

 また、バイデン氏は同日、G7サミットに向けて「同盟関係を強化し、プーチン(ロシア大統領)と中国に対し、欧州と米国が緊密であると明確に示す」と語った。周辺国への影響を強める中国などに対し、バイデン氏民主主義国が連帯して対抗する構図を描いている。G7サミットでも途上国へのインフラ支援や、サイバー空間における民主的な規範づくりなどへの取り組みも進める意向を示している。(コーンウォール=高野遼)

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]