スーチー氏を「汚職」で訴追 イメージダウン図る思惑か

ミャンマーはいま

バンコク=福山亜希
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 クーデターで国軍が権力を掌握したミャンマーで9日、拘束中のアウンサンスーチー氏が汚職防止法違反で訴追された。10日付の国営紙が伝えた。有罪になれば、最高で禁錮15年が科せられる可能性がある。スーチー氏に対する訴追は7件目で、拘束がさらに長期化する恐れがある。

 国営紙によると、当局はスーチー氏がヤンゴン管区政府の元トップから現金60万ドル(約6500万円)と金塊を不正に受け取ったほか、自身が関わる財団のために「権力と権威」を使って土地を不当に安く借りたなどと主張している。

 スーチー氏に対する訴追のうち5件は7月26日までに審理が終わる予定だが、国家機密法違反と今回の汚職防止法違反の審理はその後も続くとみられ、複数の罪で有罪になれば長期間の拘束は必至だ。

 国軍側には、非常事態宣言の解除後に実施するとしている総選挙からスーチー氏を排除するとともに、「汚職」という名目による訴追でイメージダウンを図り、市民の抵抗の力をそぐ思惑があるとみられる。(バンコク=福山亜希)