遅れた緊急事態の判断「問題あった」 吉村知事の後悔

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聞き手・久保田侑暉、増田勇介
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インタビューに答える吉村洋文大阪府知事=2021年6月8日午後、大阪府庁、新井義顕撮影
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 大阪府吉村洋文知事が朝日新聞のインタビューに応じ、3月以降の新型コロナウイルス「第4波」について語った。感染爆発により医療が崩壊状態に陥った「第4波」。その間の対策をめぐる誤算や教訓、次の「波」に向けた備えとは。

 大阪府は全国に先駆け、2回目の緊急事態宣言の解除を政府に要請する方針を決めた。解除に向けて設けた府独自の解除基準を満たし、専門家の意見も踏まえた決定だったが、宣言が解除された3月1日以降、街に人出が一気に戻った。

 「大阪市内の営業時間の短縮要請は解除後もお願いしていたが、実際に人流はかなり増えた。一つには、非常に長い緊急事態宣言の期間があった。さらに3月に春休みに入って、(転勤や進学といった)人の移動の時期とも重なった」

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 「(府民への発信は)非常に難しいと思う。感染対策を徹底することと、もう一つは社会経済。生活、命、暮らしもある。このバランスが非常に難しい。ひとつの解除の基準をつくって、道しるべを示すことが非常に重要なことだと思う。そこで注意しないといけないのが、解除基準を満たすとすべてOKとなってしまうこと。ワッと反動になって大きく行動が広がるリスクもある」

 「前回は『そろりそろりと解除しましょう』とメッセージを発したが、僕の発信力不足もあったと思うし、(府独自の)解除基準も作って『それで行けるんじゃないか』という空気が出てしまった。僕自身の責任もあったと思う。『もう大丈夫やんか』という空気になった時が一番危ないが、そういう空気にならないようにするのは実はちょっと難しい」

まん延防止等重点措置は「変異株が急拡大するときには通用しないのではないか」。新規感染者や重症者が一時、急速に増え、医療危機に陥った大阪。変異株の脅威を目の当たりにした吉村知事が、記事後半で、自身や政府の判断を振り返ります。また、警戒する「第5波の可能性」についても語っています。

【動画】コロナ「第4波」対応 大阪・吉村知事の三つの誤算=寺尾佳恵撮影

 「このウイルスが誰に対して…

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