ロシアが拿捕の漁船を解放 11日に稚内へ帰港へ

奈良山雅俊
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 ロシア警備当局に拿捕(だほ)された北海道稚内市の底引き網漁船「第172栄宝丸」が、10日午後に解放された。北海道庁によると、漁船の乗組員14人全員とともに解放され、連行されていたロシア・サハリン州南部のコルサコフ港を午後3時ごろに出港、稚内港に向かっているという。

 漁船が所属する稚内機船漁協によると、稚内港に到着するのは11日午前6~7時ごろの見込みという。

 乗組員の健康状態は安定しているといい、漁協は風無成一組合長名で「安堵(あんど)の気持ちで一杯です。解放への協力にお礼申し上げます」などとするコメントを出した。ロシア側は7月15日に裁判を予定していたが、一転して解放された経緯について、同漁協は明らかにしていない。

 第172栄宝丸は5月28日、宗谷岬沖で操業中にロシア国境警備隊に拿捕され、コルサコフ港に連行された。ロシア側は同船がロシアの排他的経済水域(EEZ)で違法操業していたと主張したが、日本側は日本のEEZ内での操業だったとして早期解放を求めていた。(奈良山雅俊)