古賀・元自民幹事長、大平氏の墓参り 岸田派若手も参加

笹井継夫
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 自民党岸田派宏池会)の名誉会長を退いた古賀誠元幹事長が10日、東京都内で「宏池会中興の祖」と呼ばれる大平正芳元首相の墓参りをした。岸田派の若手議員ら9人も参加。岸田派を離れても古賀氏が一定の影響力を残していることを示す形になった。

 墓参は毎年、大平氏の命日にあたる6月12日に合わせて行われ、今年も岸田派の若手が企画した。岸田派では昨年、派を率いる岸田文雄・前政調会長が党総裁選で支援を期待する麻生太郎副総理兼財務相と対立してきた古賀氏と距離を置くことを決め、古賀氏が名誉会長を退いていた。この日は、古賀氏にとって名誉会長を辞めてから初めての大平氏の墓参りとなった。

 自民党の「保守本流」を自負してきた宏池会はこれまで4人の首相を輩出してきたが、1991年に首相に就任した宮沢喜一氏が最後となっている。古賀氏は墓前で「大平先生が今ご生存だったら、『宏池会ももっとしっかりしろ』と(思っているのではないか)」と語った。

 また、「戦後の政界では大平先生ほど知性と言葉を大事にされた政治家はいらっしゃらないんじゃないか」とし、「そう思えば思うほど小泉内閣以来、21世紀になって政治がパフォーマンスだとか劇場型だとか為政者としての基本的な考え方からずれてきてるんではないか」とも述べた。笹井継夫