日テレ番組のアイヌ民族差別表現 政府が再発防止策

菊地直己
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 政府のアイヌ政策推進会議(座長・加藤勝信官房長官)が10日、オンラインで開かれた。アイヌ民族の歴史などを広める政策の進捗(しんちょく)状況を確認したほか、民放番組でアイヌ民族をめぐる不適切な発言が3月にあったことを受け、政府としての再発防止策を取りまとめた。

 問題の放送は、日本テレビ系列の情報番組「スッキリ」で、お笑い芸人がアイヌ民族を侮辱する発言をしたもの。今月6日には日本テレビの小杉善信社長が北海道アイヌ協会の定例総会で謝罪し、原因などを検証する番組をつくることも表明していた。

 政府の会議で加藤氏は「不適切な放送事案が発生したことは誠に遺憾だ」と述べた。政府は今後、日本テレビによる再発防止の実施状況の報告を受けるほか、北海道白老町に開業した「民族共生象徴空間」(愛称・ウポポイ)を活用し、アイヌ民族の歴史や文化の理解を深めるための取り組みを進めていくとした。(菊地直己)