10代集団接種に抗議殺到 子どもとワクチン、専門医は

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聞き手・後藤一也
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 電話100件、メール1千通――。岡山県総社市が小中学生を対象に、学校での新型コロナワクチン集団接種を検討すると発表すると、抗議が殺到した。京都府伊根町でも「殺すぞ」など脅迫に近い内容の電話があり、集団接種から個別接種にする方針を決めた。子どもへのワクチン接種をどう考えればいいのか。厚生労働省予防接種基本方針部会の部会長代理で、川崎医科大の中野貴司教授(小児科)に聞いた。

子どもの重症例、非常に少ない

 ――ファイザーワクチンは6月1日から12~15歳も接種の対象になりました。一方で、子どもの重症者は多くありません。子どもには打たない、という選択肢もあるのでしょうか。

 社会全体でいま、若い人が接種することにポジティブになっています。若い人が打たないと経済活動もままならないし、子どもたちにとっても集団生活、対面授業、修学旅行など、成長や発達に必要な生活を送れていないわけです。社会活動が元に戻れば、子どもたちにとってもメリットはあります。

 しかし、子どもが重症化する頻度は大人より低いわけです。変異株によって40代、50代でも重症化する人が増えていると言われていても、子どもで重症化する例は非常に少ない状況です。積極的に打つことをすすめるのかどうか、どう表現すればいいか、難しい問題です。

 ――専門家でもスパッと言えないのですね。

 「冷静に」というときれいですが、難しい問題だと思います。

 日本のワクチン接種はずっと、諸外国での効果や安全性をみて、「大丈夫そうだな、やってみようかな」と判断してきたわけです。日本が全体的に新型コロナワクチン接種が遅れているのは、歴史が繰り返されているだけです。

 ――15歳までは副反応がわからないという理由で、16歳から積極的に勧めることもあるのでしょうか。

 小児科からみれば、15歳で…

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