札幌市の五輪PV中止を検討 五輪中の医療提供も厳しく

佐藤亜季
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 札幌市の秋元克広市長は10日、東京五輪パラリンピックのパブリックビューイング(PV)の中止を検討していることを明らかにした。新型コロナウイルス感染症対策本部会議後の会見で「大会組織委員会と中止を含めた検討をしていきたい」と述べた。

 市はこれまで、PV会場を市中心部に設けて競技を中継するほか、スポンサーによるブース出店、ステージイベントなどを行う予定だった。しかし緊急事態宣言下で、市内のコロナ感染者は依然として1日100人を超す規模が確認され、医療提供体制も逼迫(ひっぱく)が続く。秋元市長は「(7~8月の五輪)大会期間中に感染者数が低い状況になるのは現状としては難しいのではないか。スポンサーなどとの関係もあるので組織委と協議していきたい」とした。

 五輪で札幌市はサッカーやマラソンなどの競技会場となるが、会場の感染対策や関係者の医療提供体制も見通せない。秋元市長は、コロナ対応で医療提供体制は逼迫(ひっぱく)しており、「(五輪関係者への)特別な医療提供は(開催時の)7月も厳しいと想定する。市としての提供は難しい」とし、競技場や公道での感染対策について「組織委は早急に考えを示してほしい」と語った。(佐藤亜季)