広島のガラガラ大規模接種、一変し予約急増 対象拡大で
広島県が福山市に7日に設置した新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場の予約対象が10日、同市在住の65歳以上に拡大された。予約の低調が課題だったが、同日の予約で最も早く接種できる13日の実施枠(最大1800人分)はすべて埋まったという。
県によると、10日午後3時時点で14日分はほぼ埋まり、15日も800人超の予約が入るなどしている。湯崎英彦知事は記者団に「1日でも早く多くの方に接種して欲しいので、本当に良かった」と胸をなで下ろした。
これまでの対象は、福山市の80歳以上、世羅町と府中市の65歳以上の高齢者。ただ高齢者からは「近所の病院で打ちたい」などの声が上がり、9日までに会場で接種した高齢者は想定の約3%(192人)にとどまった。県は急きょ医療従事者らに希望を募り、高齢者以外にも接種していた。
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広島県は10日、広島市内の2会場で22日から高齢者を対象に行う新型コロナウイルスワクチンの大規模接種について、予約方法を発表した。ウェブサイト(https://jump.mrso.jp/hiroshimacity)では11日午後1時から、電話(082・569・5037)では14日午前9時から予約を始める。
会場は県立広島産業会館(南区)と広島市安佐南区スポーツセンターで、対象は広島市、廿日市市、江田島市、府中町、海田町、坂町、熊野町の65歳以上。予約には自治体から送られる接種券が必要。1回目の接種は22~30日に行い、会場で2回目の予約をする。(東郷隆)

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