まん延防止、13日解除 酒類提供は19時まで可 群馬

新型コロナウイルス

松田果穂、星井麻紀
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 群馬県内10市町に5月16日から適用されている、新型コロナウイルス対応の「まん延防止等重点措置」が、期限の13日で解除されることが決まった。だが、20日までは県独自の警戒度は全域で最高の「4」に据え置かれ、酒類を提供する飲食店への時短要請は続く。

 重点措置の解除で、対象10市町(前橋、高崎、伊勢崎、太田、沼田、渋川、藤岡、富岡、安中各市と玉村町)に求めていた酒類提供の終日自粛は、他の地域と同じく「午後7時以降は自粛」に緩和される。

 10市町の映画館や劇場など集客施設と飲食店全般に午後8時までの時短営業を要請してきたが、14日以降は接待を伴う飲食店▽酒類を提供する飲食店▽カラオケ店の3種類のみに時短を求める。時短に応じた店への協力金支給は続ける。

 県によると、時短要請に従わずに営業していると県が確認したのは、高崎市居酒屋など12施設。県は10日、営業時間の短縮命令を出し、店名を公表した。

 また県は、Gメッセ群馬(高崎市)に設置する大規模ワクチン接種会場「県央ワクチン接種センター」を17日に開所すると発表した。自治体から接種券が届いている人の接種は21日から始め、17日からはLINEでの予約を受け付ける。初日には山本一太知事ら、県のコロナ対応業務の中枢を担う幹部4人が接種を受けるという。

 県内の10日までの直近1週間の感染者数は80人で、4週連続減少。病床使用率は22・4%になった。(松田果穂)

     ◇

 山本一太知事が記者会見で語った感染の「リバウンド」を防ぐには、若者を含めた注意喚起が欠かせない。だが行政側は有効な手立てを見つけられていない。

 県内では、9日までの1週間の新規感染者のうち20~30代が48%を占める。

 県は、SNSを駆使して幅広い世代への情報発信や注意喚起を図る。県のLINE公式アカウント「群馬県デジタル窓口」やツイッターで、感染拡大の事例や注意喚起、県内の感染状況を毎日投稿している。

 今年1~2月には、ヤフーなどにクリックすると県内の感染状況が分かるホームページを開くバナー広告を出した。県内の大学に依頼して、学生に流すメールに県からの注意喚起を書いてもらったこともある。

 だが担当者は「SNSの場合、投稿が多すぎると通知を疎ましく思い、ブロックしてしまう人もいる。かえって情報を届けにくくなってしまい、さじ加減が難しい」と漏らす。

 ある県職員の一人暮らしをしている大学生の子どもの家にはテレビがなく、普段は新聞も読まないという。「動画サイトやSNSで情報収集をしているというが、それでは自分が欲しいと思った情報しか手に入らず、偏る。ただメディアにのせて情報を垂れ流すだけでは、幅広い世代に周知することは難しい」と、広報の難しさを語る。

 感染者の多い若者の啓発には国も苦心する。厚労省は人気のモデルやキャラクターを活用する。4月には厚労省が人気漫画「はたらく細胞」とのコラボでムービングコミックをユーチューブで配信して訴えた。

 厚労省も分析はできておらず、効果は未知数だ。担当者は「若者は症状が悪化しないケースが多く、予防意識が高まりづらい」と話し、「今年はオンライン帰省」といった具体的なメッセージを心掛けるという。「難しいが、粘り強く伝え続けるしかない」(松田果穂、星井麻紀)

20日まで続く県の主な対策

・生活に必要な場合を除く不要不急の外出自粛

・午後8時以降の外出自粛

・県外との不要不急の往来自粛

・接待を伴う飲食店、カラオケ店、酒類を提供する飲食店の午後8時から午前5時の営業自粛

・酒類提供は午後7時まで

・県有施設は開館(一部施設は開館時間を短縮)

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