IOC会長「東京五輪は実施段階」 7月中旬に来日へ

ロンドン=遠田寛生
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 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は10日、理事会後の記者会見で今夏の東京オリンピック(五輪)に向けて7月中旬に来日する意向を示した。6月中の来日も視野に東京大会の組織委員会と検討を重ねてきたが、見合わせた。「数時間滞在するために、2週間の隔離期間を経て往復するのはあまり意味がないとなった。組織委とも話し、(大会前の)会議や訪問などに向けて7月中旬に日本に入ることを決めた」と話した。

 新型コロナウイルスの影響で、開催に反対する声も上がっている中での準備状況については、順調ぶりを強調。「我々はすべての関係者と連携しながら、実施段階(full delivery phase)に入っている」と話した。

 詳細については自身で説明せず、同席したクリストフ・デュビ五輪統括部長が代わって説明。東京大会に参加する選手や関係者の行動ルールをまとめた「プレーブック」の最終版が来週中に公表されることなどを挙げ、今後は、運営スタッフがプレーブックに基づき、あらゆる事態に対応できるようになる必要があるとした。

 一方でコロナ禍の中での五輪が迫り、選手たちの気持ちを問われると、元フェンシング選手のバッハ会長は「彼ら、彼女らの気持ちはよく分かる」とし、4年以上かけて準備してきた選手たちを気づかった。

 その上で「重要なのは五輪が開かれ、選手たちが五輪で競うことができることだ。そのために、どのような制限も受け入れ、尊重すると、選手たちは(5月末の)フォーラムで明確にしている」とも説明した。(ロンドン=遠田寛生)