ロヒンギャ10万人、孤島へ移送進む 雨期は水没の危機

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ニューデリー=奈良部健
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 バングラデシュ政府が、ミャンマーから逃れてきたイスラム教徒ロヒンギャベンガル湾の孤島に移送している。国境近くの難民キャンプが過密になったためだが、島は元々無人で雨期になると水没の危険性さえ指摘される。難民たちは不安を募らせている。(ニューデリー=奈良部健

 「これ以上、この島にいるのは耐えきれない」「島から出してくれ」

 ベンガル湾の島バシャンチャールで5月31日、ロヒンギャ難民約1千人が広場に詰めかけた。参加者によると、難民たちは広場近くの建物に入ろうとしたが、入り口の警備員に制止され、建物や警備員に向かって石やれんがを投げた。衝突による負傷者も出た。

 当時、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の職員が視察に訪れており、難民の代表との対話が予定されていたという。しかし、対話に参加できるのはバングラデシュ政府が選んだ人のみ。難民たちは「本当のことを話したい」と訴え、対話集会の会場に殺到した。

 UNHCRは衝突で女性や子どもに負傷者が出たことに「深い懸念」を表明。島の環境について、独立した十分な調査を求めているが、UNHCRの職員は「あら探しをされるのではないかと疑っているバングラデシュ政府の許可がおりない」と話す。

 バングラデシュ外務省は6月…

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