校外からソーシャルメディアに学校への不満を書き込んだ場合、学校側は生徒を処罰できるのか――。米連邦最高裁が今月にも、そんな事案について判断を下す。学校はどこまで生徒の表現を規制できるのか。デジタル時代の学校と生徒の向き合い方が問われる中、注目を集めている。(ニューヨーク=藤原学思)
《くたばれ学校 くたばれソフトボール くたばれチア 全部くたばれ》
2017年5月の土曜、当時高校1年生だったブランディー・レビーさん(18)はそんな文章を添え、共有アプリ「スナップチャット」に中指を立てる自らの写真を投稿した。撮影したのは学校から離れたコンビニで、私服だった。
代理人を務める米自由人権協会(ACLU)のベラ・イードルマン弁護士によると、レビーさんはチアリーディング部で代表に選ばれず、ソフトボール部にも入れず、かつ期末試験の最中で、ストレスを抱えていたという。
投稿はアプリの仕様上、24時間で自動的に消えるはずだった。だが、閲覧可能だった約250人の友人の1人が内容を問題視。顧問も把握し、レビーさんは1年間、チア部の活動を禁じられることになった。
注目が集まる最高裁の判断の行方。専門家は「生徒の表現の自由に関する事案として、ここ半世紀で最も重要なものになる可能性がある」と指摘します。
処分の根拠は、教育委員会が…
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