女性管理職5割、男性への逆差別? 資生堂社長「違う」

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 資生堂の女性管理職比率は国内で34・7%。政府が目標として掲げる「3割」はすでに達成済みですが、これをさらに機会均等の象徴である50%に高めようとしている。魚谷雅彦社長に、取り組みの中身や男女平等の考え方について聞いた。

 女性の管理職比率は実は世界全体では57・5%、海外だけだと70・3%です。国内外で開きがあるのは、海外の拠点がグローバルな経営に移行したことと、日本の周回遅れとがあります。

 以前は、海外拠点も日本からの駐在員が管理職に就く従来の日本型モデルでした。駐在員として行くのは男性が多い。でも2015年から、グローバル経営体制として各地域に本社を置き、地域のことがよくわかる優秀な人材に任せる大転換をしました。すると、女性の従事者がもともと多い産業の特性もあり、同業他社の優秀な女性がたくさん入ってきて、女性管理職の比率が一気に上がりました。

 一方の国内は、資生堂も日本発祥の企業ですし、新卒一括採用や年功序列、「ボーイズクラブ」といわれる男性中心の職場環境、メンバーシップ型の雇用形態の中で、女性がなかなか入り込めない状況がありました。

 男性の管理職に「あなたの次…

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    栗林史子
    (朝日新聞記者=ダイバーシティ、企業)
    2021年6月15日17時8分 投稿

    【視点】女性登用の数値目標に対しての「男性への逆差別だ」という反論、聞き飽きた感もありますが、取材しているとまだまだ根強いです。でも魚谷社長の言及どおり、男性の管理職は男性の部下を登用しがち。このままではいつまで経っても女性登用は進みません。資生堂