脱汗びっしょりの現場 鹿島社長「建設業界を4Kに」

景気アンケート2021年春

聞き手・木村聡史
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 政府が進めるデジタル化。建設業でも官民が力を入れて取り組んでいる。ゼネコン大手の鹿島の押味至一社長によると、そのねらいは生産性の向上だけではないという。

 建設業は「きつい」「汚い」「危険」という3Kの仕事と言われてきましたが、日本建設業連合会では、これにかわる「給与」「休暇」「希望」の新3Kを掲げています。さらに「かっこいい」のKを加えた4Kの業界にしたいと思っています。

 「かっこいい」のポイントとなるのがデジタル化です。今までと同じように汗びっしょりかいて現場で働くというのでは、若い人は就職先として選んでくれません。ロボットが動いていたり、自動化が進んでいたりというのを見て、この道に進もうという若者が増えるのを期待しています。

 ロボットの導入はどちらかと言えば生産性を上げるというよりも、「かっこいい」につなげたい。たとえば鉄筋の会社が自動結束機を使っていれば「これまでの重労働の会社ではなく、スマートな会社なんだな」と若い人があこがれるようにしたいです。

 現場の職人は特に高齢化が進んでおり、若者が入ってくれないと、このままでは深刻な担い手不足に陥り、大きな影響が出ます。業界ではデジタル化が強烈に進んでいます。鹿島としても、自動での溶接作業ロボなど、さまざまなロボットを開発しており、それを率先して協力会社に現場で使ってもらう取り組みを進めています。(聞き手・木村聡史)