その数字は勲章ですか? 我が子に自慢できるプロの証し

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勝見壮史
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 ある意味、「一流じゃない」ことの証明と言えないか。それとも、本人にとって、その数字は勲章なのか。

 失礼を承知で、うかがいたいのですが……。

 「全然、大丈夫です」

 本題を切り出す前に、笑って切り返された。

 もし新記録を出せたら、栄誉ですか?

 「どうなんだろう。まあ、うれしいですよね。子どもにも自慢できるし」

 話を聞いていたのは、サッカーJリーグ2部(J2)のFC町田ゼルビアの中島裕希。今、彼のJ2での通算ゴール数は「102」。あと6点で、元日本代表の大黒将志の持つ歴代最多「108」に並ぶ。

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 今年で37歳になる。J1で95試合に出ているが、4得点止まり。J2でゴールを量産しているということは、トップで通じなかったということの裏返しとも言えないか。

 「自分がたくさんゴールを決めれば、チームのためにもなる。じゃあ狙っていきましょうか、と。そんな程度の話です」

 「会社とかでも、同じだと思う。いる組織の中で、自分がしっかりやる。ただ、それだけです」

 日本代表に縁はなく、J1で結果を残してきたとはいえず、全国区での知名度もない。名前は「なかしま」と読むが、「なかじま」とよく呼ばれるという。プロ19年目。その大半をJ2で過ごしてきたが、キャリアの出発点は、華やかな場所だった。

 18歳のときに入団したのは…

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