領収書偽造「元近大教授の指示」 共謀容疑の元社員説明

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 近畿大医学部法医学教室の元主任教授が大学の経費を不正受給したとされる事件で、共謀したとして大阪府警に逮捕された元医療機器販売会社員が調べに対し、「元教授の指示で偽の領収書を作って渡した」と説明していることが捜査関係者への取材でわかった。

 一方、元教授の代理人弁護士によると、元教授は「元社員が一人でやったこと」と指示を否定しているという。

 府警は11日、元教授の巽(たつみ)信二容疑者(66)と元社員の藤戸栄司容疑者(52)を詐欺と有印私文書偽造・同行使の疑いで大阪地検に送検した。

 府警捜査2課によると、両容疑者は偽造した領収書で医療用品を購入したように装い、大学から計約1780万円をだまし取った疑いがある。

 偽の領収書は藤戸容疑者が2019年3月まで勤務していた大阪市中央区の医療機器販売会社の書式だった。捜査関係者らによると、藤戸容疑者は退職時に領収書の書式ファイルを持ち出し、巽容疑者の指示で、架空の医療用品名やその価格を記入して渡したと説明しているという。

 領収書の会社印も偽造されたもので、藤戸容疑者は調べに、「再就職先を紹介するから偽の社印をつくれ」と巽容疑者から指示され、大阪市内の店舗で作製した社印を巽容疑者に手渡したと話したという。

 巽容疑者の代理人弁護士によると、巽容疑者は領収書の偽造への関与を否定。藤戸容疑者が退職したはずの会社の領収書を持ってきたことについて「(会社に)戻ったんだなと思っていた」と話したという。