対面授業は不要なのか 米名門大で教えた日本人の答え

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論説委員・沢村亙
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 1年前、ニューヨークは新型コロナとの「戦場」と化した。大学キャンパスから人影は消えたが、教授陣はオンラインで教え、学生は学び続けた。極限の緊張と不安に大学はいかに立ち向かい、最高学府の使命を果たしたのか。多様な背景を持つ若者たちが「学び集う場」としてのキャンパスの役割とは――。コロンビア大学の准教授として政治学を教え、このほど帰国した彦谷(ひこたに)貴子さんに聞いた。

 コロンビア大はアイビー・リーグと呼ばれる米名門大の一つで、大学院を含め約3万人の学生が学ぶ。コロナの感染拡大でオンライン講義に切り替わったのが昨年の3月上旬。2週間後、ニューヨーク市では外出の自粛が強く呼びかけられ、キャンパス周辺の学生寮もほとんど閉鎖された。

コロナ下のNY「戒厳令のよう」

 「戒厳令が敷かれたようでした」と彦谷さんは振り返る。米国では、多くの黒人ら人種的マイノリティーがコロナの犠牲になった。コロンビア大は黒人住民が多いハーレム地区のそばにある。近くの病院に絶え間なく救急車が出入りし、学生寮は病院職員の臨時宿舎に衣替えした。

 教員住宅の窓から外を見ると…

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