めんどくさい おうじさま おじいさま(小原篤のアニマゲ丼)

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 「佐野はイケメンで行こうと描き始めたけど、私、イケメン全般が苦手で『うーん、決めのポーズはこれでいいのかな?』といろいろ悩みました。もっと美しく描いてあげたかったという思いが残ります。性格は好きなんですよ。デキ過ぎるゆえにこじらせてしまった人。美と闇を併せ持つ人ですね」

写真・図版
イケメン老作家の佐野が登場する「傘寿まり子」(講談社)10巻と、作者のおざわゆきさん=9日、東京・護国寺

 と話すのは、80歳のヒロインが活躍するマンガ「傘寿まり子」を5年かけて今月完結させた、おざわゆきさん(56)。7月13日に最終16巻が出るのを前に、インタビューしてきました。「佐野」というのは、ウェブ文芸誌を立ち上げたまり子が原稿を依頼するベテラン作家で、晦渋(かいじゅう)な作風、遠慮のない毒舌、プライドの権化、そして同世代の天才・進藤を「抹殺してくれ」と旧友に命じて、その実行計画をこっそり聞いてしまったまり子を驚愕(きょうがく)させます。

 私「10巻のこの場面を読んだ時『わっ、少女マンガだ!』と思いました。この佐野は、ヒロインを翻弄(ほんろう)するめんどくさい王子様キャラですよね。読み進めていくと若い時の佐野も登場しますが、おじいさんの佐野に少女マンガ的なキラキラを感じました」

 おざわさん「苦労しましたけ…

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