ベテルギウス、爆発しない? 東大「早くて10万年後」

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石倉徹也
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 明るさが急減し、「超新星爆発の前兆では?」と話題になったオリオン座の1等星ベテルギウスについて、東京大カブリ数物連携宇宙研究機構(IPMU)などのチームが「まだ爆発の兆候はない。早くても10万年後」とする論文を発表した。ベテルギウスが寿命を迎えつつあるのは間違いないが、星の内部で何が起こっているのか。

 ベテルギウスはオリオンの右肩で輝く赤色超巨星。おおいぬ座のシリウスと、こいぬ座のプロキオンとで「冬の大三角」を構成する。生まれてまだ800万年ほどだが、46億歳の太陽よりはるかに大きいため寿命が短く、すでに晩年を迎えている。

 もともと太陽の約6倍だった大きさは、ガスを不規則に噴き出しながらぶくぶく膨張して1千倍近くになったとされ、ヨーロッパ南天天文台(ESO)の観測でも、丸い形を保てなくなっている姿が撮影された。

明るさが急減、過去50年で最も暗く

 そんな「いつ爆発してもおかしくない」星に異変が起きたのは2019年秋。数カ月で明るさが3分の1になり、過去50年間で最も暗くなった。明るさはいったん戻ったが、昨夏にまた減光。もともと明るさが変わる変光星ではあるものの、あまりの変化に「いよいよか」と注目された。

 ベテルギウスの内部はいま、どんな状態なのか。

 星はまず、中心部で水素と水素がヘリウムに核融合することで光と熱を出す。ヘリウムが増えると、次はヘリウムが核融合してもっと重い元素ができる。そして炭素、さらに酸素という具合にどんどん重い元素ができていく。

 ベテルギウスのような重い星…

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