サッカー代表守れ、3本指の抗議 ミャンマー人らデモ

宮崎亮
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 サッカーのミャンマー代表がワールドカップ(W杯)アジア2次予選のキルギス戦に臨んだ11日、試合会場のヤンマースタジアム長居(大阪市東住吉区)の前で、在日ミャンマー人らが代表選手の保護を日本政府に求め、デモ活動をした。

 5月28日の日本戦で、ミャンマー代表の控えゴールキーパーのピエリアンアウン選手(27)が国歌斉唱の際、クーデターで権力を握った国軍への抵抗を示す「3本指」を掲げた。この行動はテレビの中継映像にも映し出され、「このまま国に帰ると命が危ない」とデモが呼びかけられた。

 午後2時すぎ、代表選手を乗せたバスが会場に着くと、大阪市で飲食店を営むアウンミャッウィンさん(47)がアウンサンスーチー氏が率いる国民民主連盟(NLD)の旗を手に、バスに向かって3本の指を立てた。

 スタジアムから聞こえてくる試合前の国歌斉唱にあわせ、在日ミャンマー人や日本の支援者ら14人が会場前に並び、「ミャンマーを助けて」と書いた横断幕を掲げた。試合が始まると、「民主主義を守れ」などと声を上げた。

 アウンミャッウィンさんは「ミャンマーの深刻な状況を日本の方々に知ってほしい」と話す。自身も1988年の民主化運動に参加し、98年に来日した後、難民に認定されている。

 今回のW杯予選に臨んだ代表選手らに対し、ミャンマー国民の間では「弾圧で国民が殺されている中で試合をするべきではない」といった声もあったという。アウンミャッウィンさんは「選手たちに罪はない。選手の気持ちは私たちと同じだ」と話した。

 ミャンマー代表は15日に同じ会場でタジキスタンと対戦し、2次予選での全試合を終える。

 アウンミャッウィンさんは取材に「日本政府はミャンマーのサッカー選手を助けてほしい。ミャンマーを助けてほしい」と訴えた。宮崎亮