29シーズン目のJリーグに、初めての香港出身選手が誕生した。香港代表歴を持つMFアオヨン・ユーチョン(登録名アオチョン)がJ3のYS横浜に加わった。31歳はいくつもの困難を乗り越えて、夢だったJリーグにたどり着いた。日本への純粋な憧れと情熱は、1993年のプロ化に心躍らせてプレーした当時の日本選手を思わせる。
「香港の選手がJリーグでも通用することを証明したい」。1日にあった記者会見でアオチョンは思いを語った。Jリーグが始まった93年に4歳になった。まぶしく映った舞台とアニメ「キャプテン翼」がボールを蹴り始めるきっかけだった。いまも憧れの選手は横浜FCのカズ(三浦知良)だ。
香港で選手生活をスタートさせ、ポルトガルと中国にも渡った。2009年の東アジア競技大会では地元香港代表の10番をつけて優勝。PK戦にもつれた決勝で戦ったのは20歳以下代表の日本だった。
18年に中国から香港に戻っ…
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