「島時間で来たんだけど…」常駐医いない離島で集団接種

新型コロナウイルス

鵜沼照都
【動画】日本海の島・飛島でワクチンの集団接種=鵜沼照都撮影
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 山形県唯一の離島、酒田市の飛島で11日、生活するすべての人を対象とした、新型コロナウイルスのワクチンの集団接種が行われた。

 島には常駐の医師がいない上に、65歳以上の割合も79%と高い。市は、島全体でワクチン接種することが「島の安心につながる」と意義を説明する。

 ワクチンは酒田市の担当者らが定期船を使って現地へ運んだ。今回の接種は、住民登録している島民(5月31日現在で175人)だけでなく、仕事での長期滞在している人なども含む。12歳未満の子どもはおらず、全年齢が対象。希望者に行われ、この日の接種人数は140人だった。

 会場は「とびしま総合センター」で、午後2時前の受け付け開始時には20人ほどが列を作った。

 指定受付時間が午後2時半だった、漁師の男性(68)は50分前に会場に到着。すると、受け付け待ちをしていた他の島民たちが口をそろえて「あんたは2時半だべっ。時間を守って、予約時間の10分前に来いって案内の紙に書いてあったろぅ」。男性は「『島時間』はいつも1時間前だから、今回も島時間で来たんだけど」とこぼし、「仕方ない」と言って家に戻る一幕もあった。

 当初は接種を希望していたが、途中でキャンセルしたという島民もいた。「これから夏場の観光が本格化するので、副反応で休むような事態は避けたい。出来れば別の時期にやって欲しかった」と話していた。(鵜沼照都)

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