食料など無償配布に長蛇の列 熊本大でコロナ禍支援

堀越理菜
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 コロナ禍で経済的に困窮する学生に食料品などを無料で提供する支援活動が11日、熊本市の熊本大黒髪北キャンパスであった。支援を求める学生が集まり、会場の外まで長蛇の列をなした。

 熊本市が初めて主催した。市によると、市や地元企業の職員からの提供や市の災害時用備蓄品の活用、フードバンク熊本などの協力で、食料品約1・5トンのほか、日用品が集まった。

 熊本市在住の学生を対象に利用を呼びかけたところ、午前10時の開始前から学生が列をつくり、2時間ほどで配布が終了した。市内の7大学から528人が来場したという。

 学生は、持参したマイバッグやリュックサックなどに机に並べられた食品などを詰めていた。

 熊本大大学院の長嶋千裕さんは1時間ほど並んで、食料品や洗剤などを受け取った。バーでアルバイトをしているが休業や時短営業が続き、先月と今月は一度も働けていない。大学の講義の補助員のバイト代と奨学金で、食費を節約し生活しているという。

 熊本大4年の井手佑介さんは居酒屋でアルバイトしていたが、時短営業中の勤務は社員のみで、1カ月ほど働けていない。「今月は(経済的に)厳しくて、肉は買えないのでパスタばかり食べています。支援はありがたい」。同大4年の山本航平さんは「今日の行列を見て、困っている大学生がたくさんいることを知ってほしい」と話した。

 市は、全国的に学生の困窮が取り上げられていることや、フードロス削減への観点などから、今回の取り組みを計画した。市健康福祉政策課の担当者は「これまでも学生が困っているという声は聞いていたが、今回改めてこんなに多いのだと思った。何らかの支援を今後も考えないといけない」と話した。(堀越理菜)