修学旅行、奈良で学んで 県がガイドブック作成

渡辺元史
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 奈良県は、修学旅行生向けのガイドブック「The Birth of JAPAN(日本誕生)」を作った。藤原京などの見どころをエリア別に紹介し、おすすめの学習スポットや周遊コースも盛り込んだ。県観光公式サイト「あをによし なら旅ネット」(http://yamatoji.nara-kankou.or.jp/別ウインドウで開きます)でも公開している。

 紹介しているのは、平城京吉野山、山の辺の道など歴史や文化を学べる6エリア。県内の主な社寺や史跡を写真を交えてわかりやすく解説している。教科書でおなじみの聖徳太子(厩戸皇子〈うまやどのみこ〉)や聖武天皇などもイラスト付きで載せた。

 2016年に作ったガイドブックの改訂版だ。以前は修学旅行生が京都から移動してくることを想定し、奈良市内の史跡などを冒頭に載せていた。改訂版では飛鳥・藤原京エリアから時系列で紹介する。大阪からも来てもらおうと、大阪(伊丹)空港やJR新大阪駅からのアクセスマップを付けた。

 エリアごとの周遊コースを示し、先生や子どもたちが見学コースを考えやすいよう移動や見学にかかる時間の目安も書いた。修学旅行は観光ではなく、学習の一環であることを意識し、仏像の種類を解説したコーナーや、登場人物が生きた時代の年表を盛り込んだ。

 20~22年度にかけて新しくなる小中高校の新学習指導要領も参考にした。新要領で掲げる「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」に合わせ、体験学習ができる四神の館(明日香村)や平城宮いざない館(奈良市)を紹介する。赤膚焼の染め付けやミニ鬼瓦づくりが体験できる施設の一覧も載せた。

 県観光プロモーション課によると、修学旅行をはじめ県内での宿泊をともなう教育旅行者数は、15年に19万6212人だったが、18年には16万3304人に落ち込んだ。担当者は「まずは県中部を訪れてもらい、奈良市で1泊。翌日に奈良市内を周遊して京都へ移動してほしい」と観光産業の盛り上がりにも期待する。

 3万5千部発行。首都圏などの学校や旅行会社に配り、修学旅行の候補地としてPRする。問い合わせは県庁代表(0742・22・1101)から同課へ。(渡辺元史)