ジョコビッチ、劣勢もデータもはね返す 宿敵ナダル撃破

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ロンドン=遠田寛生
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 無双状態ともいえた「赤土の王者」を止めたのは、やはりこの選手だった。

 第1シードのノバク・ジョコビッチセルビア)。男子の世界ランキング1位だ。

 11日にパリのローランギャロスで行われたテニスの全仏オープン男子シングルス準決勝。優勝の最有力候補とみられていた第3シードのラファエル・ナダルスペイン)を3―6、6―3、7―6、6―2でくだした。

 第3セットだけで97分を要するなど、4時間11分の激戦を制したジョコビッチは、試合後も興奮が冷めやらない様子だった。

 「最大のライバルが相手で、プレーの質も高かった。会場の雰囲気も素晴らしかった。自分が出場したローランギャロス(全仏)において、間違いなく最高の試合だ。競技人生でもトップ3に入る」

 言葉には実感がこもる。相手は全仏通算105勝2敗で13度の優勝を誇るナダルだ。昨年大会では決勝で対戦し、ストレート負けしていた。

 ナダルとの対戦成績は29勝28敗だが、全仏に限ると8戦7敗。勝利は2015年準々決勝の1回のみだ。試合前の下馬評でも、圧倒的に相手が優位とされていた。

 先手を取って重圧をかけたいところだが、チャンスを生かせない。第1ゲームで2度ブレークに失敗。高い精度が売りのショットでミスが続き、一時は0―5にされた。

 まるで0―6で第1セットを落とした昨年決勝を見ているかのよう。何とか3ゲームを奪い返したが、第1セットを落とした。

 ここで「ジンクス」も立ちは…

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