トランプ米政権下の司法省が、民主党下院議員のスマートフォンの通話記録などのデータを押収していたことがわかった。ニューヨーク・タイムズなど複数の米メディアが11日に報じた。
ニューヨーク・タイムズによると、司法省は2017年から18年、シフ現下院情報委員長ら同委員会所属の民主党議員2人とスタッフ、家族らのスマートフォンの通話記録などのデータをアップル社から押収したという。
当時は、16年の大統領選挙でのトランプ陣営とロシアとの関係をめぐる捜査に関する報道が相次ぎ、トランプ氏は、メディアへの情報漏洩(ろうえい)を問題視する発言をたびたびしていた。司法省は機密情報漏洩について調べていたという。
データを押収されたシフ氏は11日、ツイッターで「トランプ前大統領が司法を政敵に対する武器に使い、民主主義を危機にさらしたことを示す一例だ」と非難した。司法省の監察官は11日、この件について調査を開始することを明らかにした。
司法省はアップル社に対して…