上司に挑めぬ日本 三菱ケミカルHD・外国人社長の視線

有料会員記事景気アンケート2021年春

聞き手・江口英佑、福田直之
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 化学最大手の三菱ケミカルホールディングス(HD)の新社長に、外部から招いたジョンマーク・ギルソン氏が就いた。外国人から見た日本企業の課題や、脱炭素の流れが加速する中での石油化学事業の今後について聞いた。

 まず、私が社長に選ばれた理由についてです。三菱ケミカルHDは、取締役会で十分な変化が起こっていない中、外部の見解を持ち込み、状況を改善できる人を求めていたのではないでしょうか。

 日本には以前に勤務し、5年ほど住んでいました。妻も日本人なので文化もわかっています。小さな規模ですが、改革にも成功しました。ベルギーで生まれましたが、人生の大半は外国で過ごしています。米国、フランスで最高経営責任者(CEO)の経験があるのも大きかったでしょう。

 初めて日本に来たとき、日本製品の品質の高さを目の当たりにしました。日本には、教育レベルが高く賢い従業員がいます。インフラも整っています。

記事の後半では「社長」と呼ばれたくないと語るギルソン氏が三菱ケミカルHDの課題や、同社の事業について語ります。

 一方で、日本企業には改善点もあると感じています。意思決定がトップダウンでなされてしまっており、十分にチャレンジすることができないということです。欧米は24歳であっても、入社して2日目から上司に挑むことが許されます。それが創造性につながっていくと考えられています。

 規律があるのはプラスですが…

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