市民による市内観光で事業者支援 滋賀・近江八幡

寺崎省子
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 滋賀県近江八幡市は、市民に地元の魅力を再発見して楽しんでもらおうと、市内観光を促す「ふるさと観光券事業」を計画している。今秋に実施予定で、県内では珍しい取り組みという。

 近江八幡は大阪府愛知県などのベッドタウンでもある。新住民が地域の歴史や魅力を知って、愛着を持つきっかけにしてほしいという。また、コロナ禍で困窮する観光事業者を支援する一方、アフター・コロナを見据え、観光サービスをより良いものにしてもらう狙いもある。

 市内の事業者を対象に、近江八幡の食・体験・宿泊などの分野で新たな魅力となる観光商品を公募する。市と近江八幡観光物産協会が商品を審査し、合格したものを市民向けの「ふるさと再発見ガイドブック」(仮称)と専用のホームページに掲載する。約50事業者の参加を見込んでいるという。

 観光商品は、新しいものだけではなく、改良も含む。例えば、前からあったお弁当の食材を近江八幡産に換えるといった改良も対象になる。水郷めぐりや八幡山ロープウェーといった名所と、食事をセットにした旅行プランも考えられるという。

 ガイドブックは9月ごろ、3万5千部を各戸に配布。掲載された観光商品を割安で購入できる「観光券」を10月ごろから販売する。市民限定で、1万円分を5千円で計1万部販売する予定。利用期限は来年2月末までとし、購入部数に上限を設けることを検討している。

 事業費は1億2千万円で、この事業費を含む一般会計補正予算案を4日開会の市議会に提案した。事業は、市独自の新型コロナウイルス感染症対策の一環という。(寺崎省子)