新成人らが「飯能はたち笑店街」企画 中止式典に代わり

新型コロナウイルス

日高敏景
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で1月の成人式が中止となった埼玉県飯能市で、商店街で生まれ育った新成人が中心となり、式典に代わるイベント「飯能はたち笑店街」が開かれている。街なかに記念写真の撮影スポットを設置するなどして、コロナ禍で打撃を受けた街を若い力で盛り上げようという企画だ。

 「一生に一度の成人式だったので残念。自分たちに何かできることはないか」

 父が商店街で生花店を営む諸井颯人(はやと)さん(20)と、おじが鮮魚店主の平岩亜由美さん(21)は、式典の中止を受けて思いを語り合った。友人にも相談し、商店街の大人たちの協力も取り付け、4月に実行委員会を立ち上げた。

 「コロナ禍の影響もあって、商店街で若い人の姿をほとんど見かけなくなった。新成人が市内や商店街を回遊することで街を盛り上げ、成人式の代わりになるような楽しいことをやろうと知恵を絞りました」と諸井さんは話す。

 撮影スポットは12~20日の期間限定で、市街地や周辺の4カ所に開設した。どこも新成人が小学生の時から遠足などで訪れたなじみの場所ばかり。通称「ニコニコ池」には10メートル四方に色鮮やかな花を浮かべ、飯能河原や公園、市立博物館には撮影用のオブジェやパネルなどを設置した。期間中の土日にはプロカメラマンが無料で撮影してくれ、後日、商店街の店で写真を受け取ることができる。

 これとは別に、少人数で撮影した写真をメールで事務局に送ってもらい、コロナ禍で撮ることが難しくなった集合写真として合成する取り組みも。市内の中学校ごとにつくる計画という。また新成人全員に、市内の美容院で使える500円分の美容クーポン券もプレゼントする。

 費用は市の補助金を活用した。諸井さんは「みんなの良い思い出になってほしいし、式典の中止で影響を受けた美容関係者や写真店などの支援にもつながれば」と話している。(日高敏景)

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