高校生が星出さんと交信 「あったら幸せな宇宙食は?」

松尾葉奈
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 広島県立西条農業高校(東広島市)の生徒が、国際宇宙ステーション(ISS)に船長として滞在する宇宙飛行士星出彰彦さん(52)と交信した。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)として、全国の農業高校で唯一、文部科学省に指定されている同校は、「宇宙農業」の研究に力を入れる。県産食材を使った宇宙食を研究する生徒たちが「宇宙応援団」に選ばれ、地上から星出さんにエールを送った。

 10日夜、同校で星出さんとオンライン会議システムで言葉を交わしたのは、いずれも食品科学科3年生の木村帆花(ほのか)さん(17)と印藤(いんとう)利奈さん(17)の2人。

 2人は「地球上と宇宙では、味や食感の違いはありますか」「こんな宇宙食があったら幸せ、と思う食べ物は」と質問した。星出さんは「缶詰やレトルト食品が多いので、シャキシャキしたものやプニプニしたものが食べたくなります」と2カ月近く離れた地球の食事を恋しがった。また、「無人補給船で届いたミカンやリンゴをみんなで食べたときに幸せを感じました」と答えた。

 生徒たちは、三原市名産の米粉麺「おこめん」をフリーズドライに凍結する研究を続けてきた。今年2月から先生と協力し、おこめんを宇宙食として商品化しようと挑戦している。

 約15分の交信を終え、木村さんは「味や種類を増やしたい。おこめんの宇宙食をクルー内で同じ釜の飯として食べてほしい」。将来、パティシエになりたいという印藤さんは「宇宙で食べられるケーキをつくりたい」と笑顔で話した。

 イベントは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が主催。生徒たちは、今年3月に県民衛星「すいせん」を打ち上げた福井県の杉本達治知事や、人工衛星データをブドウの栽培に活用する長野県の企業とともに星出さんと交信した。(松尾葉奈)