民主派沈黙、中国政府は称賛 「香港の問題が解決した」

香港=奥寺淳
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 服役していた民主活動家の周庭(アグネス・チョウ)氏(24)が出所した12日、中国政府の主催で「中国共産党一国二制度」と題したシンポジウムが香港で開かれ、中国に批判的な民主派が声を潜めるようになった現状を称賛するような声が相次いだ。

 香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は、19年に相次いだ反政府デモ後の中国側の対応について、「共産党の指導の下で香港国家安全維持法国安法)が公布され、選挙制度も改善。愛国者による香港統治が確保できて、香港の問題が解決した」と述べて賛美した。

 さらに、香港にある中国政府の出先機関「中央駐香港連絡弁公室」(中連弁)トップの駱恵寧主任は、「『共産党の一党独裁の終結』を呼びかける者は、一国二制度を進める党の指導者を否定するもので、香港の繁栄と安定の大敵だ」と強調。天安門事件の追悼集会を例年主催してきた民主派団体が一党独裁の終結を綱領にしていることを念頭に、こうした中国の体制を否定する言動は認めないとの考えを示した。(香港=奥寺淳)