強盗に遭遇した2人の客、連係し犯人制圧 共通点は武道

高原敦
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 3月に福岡県久留米市で発生したコンビニ強盗の逮捕に協力したとして、久留米署は同市在住の会社員の赤時由一さん(55)と松尾晃利さん(25)に感謝状を贈った。2人は武道の経験者。面識はなかったが、たまたま遭遇した事件で見事な連係プレーを見せた。

 同署によると、同市上津町のコンビニで3月12日午後8時半ごろ、包丁を持った女(28)が「金を出せ」と女性店員を脅迫。警報音が響く中、店内に居合わせた赤時さんが女の腕を押さえ込み、松尾さんが包丁を取り上げた。当時は女性店員が2人、客も数人いたが、被害はなかった。

 赤時さんは空手と柔道、松尾さんは剣道の経験者。感謝状は俵積田(たわらつみだ)政志署長が5月25日に手渡した。赤時さんは「背後が無防備で、手首の関節を固めて動けなくした。やるべきことをやっただけ」、松尾さんは「刃物が一番危ない。恐怖心よりも刃物を取ろうという気持ちがあった。けがもなく、良かった」と振り返った。

 俵積田署長は「包丁を持っている者を素手で制圧するのは警察官でも難しい。勇気ある行動だった」とたたえた。(高原敦)