体操・白井健三が引退 両親に言い出せなかった「最後」

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金島淑華
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 リオデジャネイロオリンピック(五輪)の体操男子で金を含む二つのメダルを獲得した白井健三(24)=日体大教=が16日、横浜市内で記者会見し、今月5、6日に開かれた全日本種目別選手権を最後に現役を引退したと発表した。白井はこの大会で東京五輪出場の可能性が無くなっていた。今後は母校の日体大に残り、指導者の道に進むという。

 白井は「将来は指導者になりたかったので、10代の頃から東京五輪でやめると決めていた。リオ五輪の頃は、まさか東京五輪に出られないとは思っていなかったですけど、悔いはないです」と話している。

 白井は17歳だった2013年に日本男子では史上初めて高校生で世界選手権の代表となり、種目別ゆかで金メダルを獲得。主要な国際大会で成功例がない「ひねり技」を跳馬とゆかで三つも決めた。そのすべてに「シライ」の名がつくなど一躍、世界のトップ選手になった。リオ五輪では男子団体で金メダル、種目別の跳馬で銅メダルに輝いた。現在、「シライ」とつく技は計六つある。

 17年世界選手権では、負傷棄権した内村航平に代わり、個人総合で銅メダルを獲得。ゆかと跳馬で2冠に輝き、内村に続くエースと期待された時期もあった。しかし、19年は足首を痛めた影響もあって、5大会連続で出場していた世界選手権の代表から落選。その後も肩や腰などのけがに泣いた。

 白井は全日本種目別選手権を現役最後の大会にすると関係者に伝えていた。

父から言われた「おまえは、白井健三なんだから」

 「これが最後になるかもしれない」

 白井がそう思ったのは、全日…

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