イスラエルで通算15年にわたって政権を維持し、イスラエルの「顔」だったネタニヤフ首相がついに退陣に追い込まれた。政治的な手腕については、「盟友」トランプ前米大統領との類似性が指摘されており、今回の「引き際」をめぐっても注目が集まっていた。
国内で「キング」とも呼ばれたネタニヤフ氏は、敵対するイランや左派、メディアなどを激しく批判。国内外に敵を作ることで支持層にアピールする手法がトランプ氏と酷似しているとされてきた。
今月2日に反ネタニヤフ勢力の8党が連立政権の樹立に合意すると、ネタニヤフ氏は、連立に加わった極右政党ヤミナのベネット党首に矛先を向け、「イスラエルの歴史上、私の考えでは民主主義の歴史上、最も大きな選挙の詐欺を目撃している」などと批判した。
トランプ氏と「同じように聞こえる」
昨年11月の大統領選で敗北…