イスラエル首相が退陣、最長政権に幕 新首相は極右党首

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エルサレム=清宮涼
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 中東イスラエルで13日夜(日本時間14日午前)、国会が野党8党による連立政権を信任し、歴代最長の連続12年にわたって政権を維持してきたネタニヤフ首相の退陣が確定した。極右政党「ヤミナ」党首のベネット元国防相が首相に就任した。

 イスラエル国会(定数120)で新政権の信任投票があり、60人が賛成した。反対が59人、棄権が1人だった。連立政権には、極右政党から中道、左派政党、アラブ系政党まで8党が参加する。アラブ系政党が連立政権に参加するのは建国以来初めて。パレスチナ問題などをめぐって連立政権内の立場の隔たりは大きく、政権を維持するために難しいかじ取りを迫られそうだ。ベネット氏は13日、国会での演説で「全く異なる考えを持つ人々と同じ政府を作ることを誇りに思う」と語った。

 イスラエルではネタニヤフ氏の続投をめぐって政界が分裂し、2年間に4度の総選挙が行われる混乱が続いていた。3月の総選挙でネタニヤフ氏率いる与党「リクード」が第1党になったものの、連立過半数を築けず組閣に失敗。第2党となった中道野党「イエシュ・アティド」のラピド党首が今月2日、組閣に成功したと宣言した。ラピド氏は外相を務め、2年後に首相に就任するとしている。

 ネタニヤフ氏は新政権を「危険な左派政権」と批判し、右派系議員に造反を呼びかけてきたが、切り崩すことはできなかった。ネタニヤフ氏は13日、国会で「政権を倒すまで誇りを持って野党となる。すぐに戻ってくる」と演説した。

 ネタニヤフ氏は、通算15年にわたって首相を務め、建国の父ベングリオン初代首相を超えて歴代最長だった。保守層から根強い支持を得てきた一方、収賄罪などで起訴され、昨年5月から公判が続いていた。強硬な政治姿勢への反発もあり、右派からの離反が相次ぎ、退陣に追い込まれた。

「反ネタニヤフ」勢力を切り崩せず

 イスラエルで歴代最長となる…

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